ドッジボール

---Dodge ball

●概要

 ドッジボールは、デッドボールとも呼ばれています。しかし、厳密にいうと違ったゲームです。ドッジボールは相手から投げられたボールを捕らえることができませんが、デッドボールは許されています。現在では、デッドボールのほうが一般的ですが、これを誤ってドッジボールと呼ぶようになりました。

 ドッジボールは大別すると、円形ドッジボールと、方形ドッジボールに分けられます。方形ドッジボールは、円形ドッジボールが発展したものであり、競技的色彩が濃くなったものです。特に統一されたルールはありませんが、全日本ドッジボール協会が独特にルールを考案し、普及に努めています。

●用具

 1)小学校教材用ドッジボール、3号ボール

 2)スポンジボール

 3)そのほか特に決まりはないが、対象によって変わる。

●競技方法

 【円形ドッジボールの競技方法】
・ 直径7〜10mの円をつくり、攻撃側のチームが円のまわりに位置し、守備側チームが円内に入る。
・ 合図により、攻撃側チームが、守備側プレイヤーにボールを投げ当てる。当てられたら円外に出る。
・ 勝敗は、一定時間以内に円内に残った人数を比べ、勝敗を決める。

 【方形ドッジボールの競技方法】
・ 内野と外野に分かれ、内野でボールに当てられたプレイヤーは外野に出る。逆に外野で内野のプレイヤーに当てた場合は、
 内野に戻ることができる。
・ ボールはキャッチしてもよい。
・ 勝敗は、一定時間内に内野に残った人数を比べ、勝敗を決める。

●歴史

 大正2年に公布された『学校体操教授要目』のなかで、“デッドボール”が紹介されました。その後、東京市を中心に“方形のデッドボール”が行われるようになりました。

 欧米の留学から帰国した東京高等師範学校の大谷武一教授によって“円形のドッジボー ル”が紹介されて、いつの間にか、“デッドボール”も“ドッジボール”と呼ばれるようになりました。

 本来、“ドッジボール”はボールのキャッチが許されず、“デッドボール”が許されていました。しかし、現在では両者を区別せず、統一して“ドッジボール”と呼ぶことが一般的になりました。


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