カンガクリケット

---Kanga cricket

●概要

 ウィケット(柱)に向かって、ボウラー(投手)が投げたボールをバッター(打者)が打ち、走り、得点を加算していくゲームです。攻撃側と守備側は交代し、得点の多い方のチームが勝ちです。

 ボウラーはバッターに対し、アンダーハンドでも、オーバーハンドで投げてもかまいません。ボールはバウンドしたあとに、バッターに届くように投げます。肘は曲げずに投げるようにしましょう。

 カンガクリケットは、軟らかいボールを使用し、軟式のクリケットというべきものです。クリケットのゲームでは、膝当てやグローブを身につけなければなりませんが、このゲームはその必要がありません。非常に安全性の高いゲームです。また、参加者の年齢、体力、身体能力などに応じ、ルールを柔軟に変更するのもよいでしょう。

●用具

 1)バット ・・・ 船の櫂(かい)のような形状。合成樹脂製。

 2)ウィケット ・・・ 柱のこと。ベース(台)の上に3本のウィケットを立てる。

 3)ボール ・・・ 軟らかいボール。ゴムを含んだ合成樹脂製。

●競技方法

 ・ コートの広さやプレイヤーによって、チームの人数を決める。

 ・ ボウラーは、アンダーハンド、もしくはオーバーハンドで投球する。このとき、打者に届く前にバウンドさせる必要がある。

 ・ 投球位置は、ウィケットの真横。

 ・ ボウラーがボールを6球続けて投げることを、オーバーという。それぞれのオーバーが終了したら、ボウラーは交代する。

 ・ それぞれのチームの投球数(オーバー数)を決めておく。通常は、6〜24オーバーで行う。

 ・ 通常は1イニング制、または2イニング制で行う。

●歴史

 カンガクリケットは、1984年にオーストラリアで考案され、学校体育に導入されています。現在オーストラリアでは、100万人以上の愛好者がいるといわれています。

 ゲームの呼び名は国々によって異なり、オーストラリア・アメリカ・カナダなどではカンガボール、イギリスではヤングライオンクリケット、ニュージーランドではクイッククリケット、日本・オランダ・西インド諸島ではカンガクリケットとよばれています。


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