ラクロス

---Lacrosse

●概要

 テニスボールぐらいの大きさのボールを、網のついた専用スティックでキャッチし、ゴールにシュートして得点を競います。

 男子のゲームではボディチェックがあり、激しいプレーに絶えられるように、防具の着用が義務づけられています。女子のゲームでは危険なプレーは禁止されていますので、防具着用の必要はありません。女子の服装は、ポロシャツにスカートといったファッショナブルなユニフォームで、女子学生の人気が高いようです。

●用具

 1)クロス(スティック)
  網のついたスティック。北米インディアンのゲームで使用していたスティックが、僧の杖(La crosse)に似ているため、
 そのままゲームの名になった。 全長101.6〜182.88p。網部分の長さ25.4〜30.48p、幅16.51〜25.4p。

 2)ボール
  白色または橙色。円周16.69〜20.32p、直径6.5p。重さ141.75〜148.84g。

 3)防具
  あごの保護パット、フェースマスク付きのヘルメット、マウスピース、手袋、ショルダーパッド、ニーパッド。

●競技方法

 ・ 男子のゲームは、10人対10人、女子のゲームは、12人対12人で行う。

 ・ 15分ずつの4クオーターで、計60分。年齢やプレイヤーのレベルに応じて、1クオーターを8分、10分、12分とする。

 ・ ゲームの開始は、または再開始時は、センターサークルに落とされたボールをクロスで取り合う。

 ・ ボールを持つプレイヤー、もしくは所有権のないボールの5m以内にいるプレイヤーとの身体接触は認められている。

 ・ ゴールキーパーは、身体やクロスを使用して、ボールを止めてもかまわないが、ボールを手で持ってはいけない。

 ・ ゴールエリア内に、ゴールキーパー以外のプレイヤーが入ってはいけない。

●歴史

 ラクロスの起源は、北米インディアンの戦士の訓練であるといわれています。1636年には、カナダのオンタリオ州で、ヒューロン族インディアンがラクロスを行っていることが認められました。

 このゲームをラクロスと命名したのは、フランス系の開拓者たちでした。インディアンが使っていたスティックが、カトリック司教が教会の象徴として儀式に携帯していた杖 (La crosse)に似ていたためとされています。


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