バンパー

--- Bumper

●概要

 バンパーは、ビリヤードの一種です。ただし、台は普通のビリヤードより小さく、テーブル上にはポイントクッションとよばれる障害物があります。

 ゲームは、持ちボール5個を反対側のホールに、早く落とした方が勝ちです。

 技術的にはビリヤードと変わりませんが、台そのものが小さく、いつも安定した姿勢で打つことができるので、年少者でもプレーを楽しめます。

●用具

 1)バンパー台
  ポイントクッション(障害物)が12個、穴が2つあります。

 2)キュー
  ボールを突く棒で、長さ1.2mです。キューの先についている皮(タップ)は、痛みやすいので  予備を準備します。

 3)ボール
  直径5.5pのプラスチック製で、赤5個、白5個、計10個のボールが必要です。

 4)チョーク
  滑り止め。キューを突くときに、滑らないようにします。

 5)水平器
  台が水平に保たれているかどうかをチェックします。

●歴史

 バンパーは、ビリヤードの一種であり、これから派生したゲームです。しかし、日本 ビリヤード協会の公開競技には含まれず、レクリエーション的色彩の濃いビリヤードとして知られています。

 ビリヤードは、紀元前400年頃に、ギリシャで始められた屋外競技が起源と考えられています。このゲームは、2個の丸いボールを棒で突き、円錐形の物に当てて遊んだと言われています。その後、このゲームは室内遊戯となり、2個のボールを象牙のアーチをくぐらせるようになりました。

 18世紀にはイギリスで、台の穴にボールを入れる“ハザード”と いうゲームが行われました。その頃、フランスでは、赤い手玉で他の2つのボールを当てる“カランボール”というゲームが始まりました。18世紀には木製のキューが考案され、台床は木製から大理石や石盤に変わり、クッションはゴムになりました。19世紀にはヨーロッパからアメリカに伝わり、発達しました。

 日本には、バンパーがいつ頃紹介されたかは定かではありませんが、1974年に(財)日本レクリエーション協会推薦用具として認定されており、その頃には日本製の用具があったことが分かります。

 また、バンパーは“バンパープール”、“ゴルフビリヤード”などと呼ばれることもあります。


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