ペタンク

--- Petanque

●概要

 木製の小さなビュット(目標球)に、金属製のボールを投げ合い、より近づけることによって得点を競うゲームです。

 ボールは、最初からゴロで転がしても、空中に高く投げ上げてもかまいません。ただし、普通は手のひらを下に向け、手首を返して投球します。このような投球をすれば、ボールにバックスピンがかかり、距離をコントロールしやすくなります。

 1試合(13点先取)の平均時間は30分前後ですが、ゲームの展開によって、かなりの開きがあります。

●場所

 専用コート、グラウンド、公園、空き地、駐車場など身近な場所でできますが、細かな砂利が敷いてあって、ボールがバウンドしにくい地面が適しています。

●技術(ポワンテ)

 ビュットに近づくように投げることを、“ポワンテ”といいます。
 1)ルーレット
  ボールを転がしてビュットに近づける方法です。地面の凹凸に影響されやすいので注意が必要です。

 2)ドゥミ・ポルテ
  ボールを空中に投げて地面に落とし、惰力によってビュットに近づける方法です。ボールが着地する地面の状態を
  しっかり頭に入れておくことが大切です。

 3)ポルテ
  ボールを空中高く投げ、ビュットの近くに落とす投げ方です。ルーレットやドゥミ・ポルテよりも難しく、技術を習得するには
  十分なトレーニングが必要です。

●歴史

 ペタンクの原型となったゲームは、エジプトのフォラオ時代の遊技であるといわれています。現在行われているゲームは、フランスのマルセイユ近くのシオタという町が発祥の地です。そのため、フランスおよびフランス語圏では、大変人気の高いスポーツで、年少者から高齢者にまで楽しまれています。

 ペタンクという言葉は、南フランスの中でも独特なプロヴァンス地方の方言であるピエ・タンクから由来し、「両足を地面につけて」という意味があります。

 日本では、1965年頃から、(財)日本レク協会の講習会などで取り上げられるようになり、全国レクリエーション大会で行われるようになりました。


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