カーリング

--- Carling

●概要

 氷の上をブルーム(ほうき)ではく、ユーモラスなウインタースポーツとして、カナダではアイスホッケーに次いで多くの人に楽しまれています。

 ゲームはハウスとよばれる円形の的に、ハンドルのついた花崗岩のストーン(石)を入れあい、得点を競い合います。ただ単にハウスに入れるだけでなく、ハウス内の相手側のストーンをぶつけて、はじき出したり、逆に味方の石をハウス内に押し入れたりできるのがこのゲームのおもしろさです。

●用具

 1)ストーン  ・・・ ハンドル(取って)がついた円形の石で、18.14kgの重さ。
 2)ブルーム  ・・・ 氷上をはくもの。ストーンの滑りを遅くさせるゴミを取り除き、凸凹を平らにし、ストーンの距離を3〜4.5m
            延ばすことができる。
 3)靴  ・・・ 片方の靴底に、滑りをよくするための用具(スライダー)を取りつける。

●歴史

 古くは大陸の凍った池や川の上で、子どもたちの遊びとして始まったといわれています。一方、このカーリング用の円石が、スコットランドの地下から発掘され、1511年の刻印があったことから、16世紀には楽しまれていたことが証明されています。

 1838年になると、カーリングの標準規則を制定する目的で、グランド・カレドニアン・カーリング・クラブとして紹介されています。

 カナダでは、19世紀の初め、ケベックにスコットランドの連隊が駐屯してから盛んになりました。ケベックは湖や河がよく氷結し、カーリングを楽しむのに適した気候だったようです。

 現在、最もカーリングが盛んなのはカナダで、150のクラブがあり、約250万人の競技人口がいます。

 日本では、1967年富士山麓のスケートリンクで、初めて紹介され、1978年には、北海道池田市の町民スポーツとして始められ、多くの人たちに楽しまれています。1988年のカルガリー(カナダ)オリンピックから公開種目に採用されるようになりました。


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