パドルテニス

--- Paddle tennis

●概要

 硬式テニスコートの約半分のスペースで行うミニテニスの一種です。ミニテニスは数多くの種類がありますが、その中でも最も硬式テニスに近いものといわれております。

 つまりラケットがパドルに、コートが約半分に、アンダーハンドのサービスが1回だけ、という以外は、硬式テニスとほとんど同じルールです。

 シングルスの特殊ルールとして、ノーバウンドのボールを打つことを禁じています。

 また、パドルはテニスラケットに比べてやや重いのですが、長さは44.4pと短いので振りやすくなっています。ボールは硬式テニスボールと似ていますが、45gと軽く軟らかくできています。打球感はソフトで、コントロールがしやすくなっています。

●用具

 1)パドル
  重さ、材質、表面の形状については規定はないが、一般的には重さ400gで、合板、表面に72個の穴があいた
 パドルを使用。船の櫂(かい)に似ていることからパドルという。

 2)ボール ・・・ 硬式テニスによく似た専用ボールを使用。

 3)ネット ・・・ パドルテニス専用のネット。バドミントンネットでも可。

 4)支柱 ・・・ パドルテニス専用の支柱を使用。バドミントン支柱でも可。

●歴史

 パドルテニスは、硬式テニスから派生したスポーツです。独立したスポーツとして確立したのは1898年と意外に古く、100年以上の歴史があります。発祥地は、アメリカのミシガン州だといわれております。

 日本に紹介されたのは1975年頃で、1979年に日本パドルテニス協会が設立されました。この協会は、アメリカパドルテニス協会の公認を受けている日本で唯一の団体です。

 現在普及している地域は、北海道、東北、関東、東海、中部などですが、まだ一般には知られていません。

 諸外国では、北米を中心に、南米、ヨーロッパ各地にも普及しており、今後が期待されます。


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