リングテニス

--- Ring tennis

●概要

 リングテニスは、もともと船上で乗客が楽しむ「デッキゲーム」の一つで、現在では、体育館やビルの屋上などで楽しまれるようになりました。

 必要な用具は、リングだけです。コートは、バドミントン・コートをそのまま使用します。コートがない場合は、チョークなどでラインを描き、ネットの代用としてはヒモを張ります。

 相手のコートへネットを越えてリングを投げ入れ、床に落ちる前に、相手がそのリングをキャッチするという、きわめて単純なゲームです。

●競技方法

 ・ ゲームはシングルス、またはダブルスでプレーします。ジャンケンでサービスか、コートを選ぶかを決める。

 ・ リングを自分のコート内に落としたり、投げたリングが相手のコート外にでると、そのプレーヤーの失点となる。

 ・ リングは片手でキャッチし、返球はキャッチした後すぐに同じ手で、そしてキャッチした地点で行う。

 ・ リングの投球はアンダーハンド、またはサイドハンドで行い、オーバーハンドで投げてはいけない。リングをキャッチする
  とき以外は、肘が肩より高くなってはいけない。肩より高い地点でキャッチし、リターンするときは、手首をスナップだけ
  用いて投げることは許される。

●歴史

 リングテニスは、20世紀の初期に、ローンテニスを変形させ、同じようなゲーム形式を採用して始められました。当時は、ロープや鉄の輪でプレーされていました。

 第1次世界大戦後、大西洋の定期船で、英国の船員シェーファーがゲームを考案したといわれています。そして、遠洋航路の定期船、汽船、またはスペースの限られた場所のスポーツとして発展しました。現在では、レクリエーションスポーツとして楽しまれています。


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