急性期(受症直後の処置)回復期(後療法)に分けて考えます。
【急性期】
肉離れを起こした直後は、損傷や出血を拡げないように発症から48時間以内は安静、冷却、圧迫、挙上(RICE)を
徹底します。
【回復期】
損傷の程度にもよりますが、発症2〜3日後より局所の循環回復をはかり損傷した組織の修復を促します。
実際は、温熱療法や軽いストレッチングを始め、自発痛、圧痛、動作時痛、ストレッチング痛をみながら運動を開始します。自発痛消失はストレッチング開始の、圧痛や動作時痛消失は軽いジョギングの、ストレッチング痛や抵抗運動痛の消失は運動負荷の強度を上げていく目安としてください(表1)。軽傷では3週間、中等症では6週間が後療法の目安となります。治療は消炎鎮痛剤の服用、消炎外用剤を使用し局所に血腫(血の塊)を作った場合は血を抜く必要もあります。まれに損傷部に石灰化を生じ手術的に摘出しなければならないこともあります。
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