スポーツ中のケガで膝の靱帯が切れるのは、かなり強い外力が膝にかかった時です。ジャンプで着地したぐらいで膝がずれたとすると、膝の“さら”の骨が脱臼したのかもしれません。ほとんどの場合、“さら”の骨は外側に脱臼し、倒れた直後に自然に元の位置に整復されます(図1参照) したがって、よほど気をつけていないかぎり“さら”の骨の脱臼している状態が意識されることはありません。こうした状況になる選手の多くは、もともと関節が柔らかく、膝や肘を伸ばしきるとそりかえるほどにまでなります。これらいくつかの点に思い当たることがあれば、“さら”の骨の脱臼による膝のぐらつきと考えるべきでしょう。
《処置》
専門医を受診し、その程度に応じて、適切な治療を受けるべきと考えます。
主に、装具療法、筋力トレーニングが行われますが、ひどい場合には手術も必要となります。 |
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