テーピングは、スポーツ現場で広く普及している予防と治療法の一つです。基本的な考え方は、弱点となっている部分に負担として加わる動きを抑制することによって、その機能を損なうことなく、その弱点部位を支持することです。
《目的》
(1)予防的テーピング
絶えず靱帯に負担のかかるスポーツにおいて、関節の安定性を補助し、靱帯損傷を予防する。
(2)リハビリテーションでのテーピング
損傷部の治療後、リハビリテーションを行う際に用いる。
(3)再発予防のテーピング
損傷部の治癒後、スポーツ再開の際、同部の損傷再発を予防する。
(4)救急処置のテーピング
疼痛の一時的な軽快を目的とするが、重大な損傷の場合には適応とならない。 |
《注意事項》
(1)テーピングは万能ではなく、過信しない。
(2)急性外傷では循環障害を引き起こす危険がある。
(3)長時間の効果は期待できない。
(4)テープによる皮膚炎のおそれがある。
(5)最近では、伸縮性テープを用いるファンクショナルテーピングの方法が普及している。 |

|
|