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[ワンポイント豆知識]
●同点は10点が多い方が勝ち
 勝敗は、個人戦は得点合計の高いものが勝ちとなり、同点の場合は得点になった矢の数が多い方が勝ち。それでも同じ場合は10点の多い方が勝ち。さらに同じ場合は、インナー(10点の中にさらに円が描かれている)の多い方が勝ち。同じ場合は、同順位とします。
 団体戦の場合は、同点の場合はシュートオフ(競技のやり直し、3人で3射)を行い決め、それでも同じなら3回まで行い、さらに同点の時は3回目でうった矢のうちで、中心に近い矢の距離が短い方が勝ちとなります。
●パーフェクトはただ1人
 これまでに一距離36射すべて10点のパーフェクトを記録した選手は、30mにおいてのみで、しかも韓国のハン・スンフン選手1人しかいません。
心を制するもの 勝利を制する

●アーチェリー競技は的をねらって弓を射ち、得点を競う競技です。
 その中には、起伏に富んだ様々な距離に設置されたコースを進んでいくフィールド種目、室内で18mの距離を射つインドア種目、男子90m 70m 50m 30m・女子70m 60m 50m 30m、をそれぞれ36射ずつ、計144射(シングルラウンド)を行い合計得点を競うターゲット種目などがあり、国体ではその中のターゲット種目が行われます。
 10点に当てることはだれにでもできますが、風や雨などの刻々変化する自然の中で正確に中心をねらい続けることは至難の業です。正にメンタルなスポーツといえます。
競 技 方 法
●全員が一線に立ち、長距離(60m以上)は4分6射、短距離(50m以下)は2分3射で進める。
●国体では、1チーム3人の団体によって競技する。
●シングルラウンドを予選とし、3人の合計点で上位8位までが決勝トーナメントに進出する。
●決勝トーナメントはチーム対抗戦で、70mの距離で行い、1人3射、3人で9射を3分間で1人ずつ順番にうつ。それを3回繰り返し、27射の合計で競う。
これだけは知っておきたい用語集
/弓は、リムとハンドル部に分かれている。ハンドルは、マグネシウムやアルミニウムで作られている。リムは、カーボンファイバーやグラスファイバーなどを張り合わせて作られていて、張力・反発力に優れている。
標的/90m・70m(60m)の的は直径120cmで中心の直径12cm、50m・30mの的は直径80cmで中心の直径が8cmで、それぞれの円内が10点満点。
スタビライザー/弓の振動を吸収する役目をし、アンテナのように弓に取り付けられている。
競技のおこり
 弓は、旧石器時代に狩猟の道具として発達したものが起こりといわれています。地中海で発達したアーチェリーは、武器として古代エジプトや中世イギリスで普及しましたが、鉄砲の出現とともに衰退していきました。その後、スポーツとしてイギリス王室を中心に復活しました。ヘンリー8世は、大のアーチェリー愛好家だったといわれ、ロビン・フッドのお話もこの時代に作られました。
●中ノ口緑地公園運動公園特設アーチェリー競技会場
 【宇奈月町舟見飛騨縁】TEL0765-65-0211(宇奈月町教育委員会)
 CHECK!! 野球場・テニスコート・マレットゴルフ場を有する河川敷にある公園で、自然を満喫。