ホースシューズ

--- Horse shoes

●概要

 ホースシューズは、専用のホースシューズ(馬蹄)をコートの端からステーク(杭)に向かって投げ合うゲームです。一種の輪投げで、ステークにできるだけ近く寄せることを競い合います。競技はシングルス、あるいはダブルスで行います。

 2本のステークを、男子では12m、女子では9mの距離をとって立てます。先攻のプレイヤーが2つのシューズを投げ、次に後攻のプレイヤーが2つのシューズを投げます。

 シューズがステークに入ることをリンガーといい、1つのリンガーは3点。簡易ゲームでは21点を先取した方が勝ちとなります。

●用具

 1)ホースシューズ(略称はシューズ)  ・・・ 馬蹄のこと。
 2)ステーク  ・・・ 地面に立てる杭。2本。約30pの高さに調整し、約8p投球側に傾ける。

●歴史

 輪投げとホースシューズの歴史は、密接に関係があります。馬の足につける蹄鉄(ホースシューズ)は、現在ではU字型をしていますが、古代ギリシャやローマ時代にはリング型、つまり輪だったのです。ですから、ホースシューズ投げのゲームも、リング型からU字型へと移行していき、輪投げのゲームと分化しました。

 輪投げのルーツは、古代ギリシャ時代の円盤投げです。最初は、不用になったホースシューズを、より遠くへ投げることを競い、円盤投げを模倣していました。そのうち、遠投をやめて、ステークに向かって投げるようになりました。

 ローマの兵士は、ギリシャから輪投げとホースシューズのゲームを持ち帰り、ローマ人がイギリスに侵略したときにこのゲームが伝えられました。イギリスでは輪投げが好まれました。その後、イギリス兵士たちがアメリカにホースシューズを紹介しました。

 最初の輪投げのルールが設定されたのは1869年で、アメリカのプレーヤーは輪の代わりにホースシューズをステークに投げました。1899年、アメリカで最初のホースシューズクラブが組織され、次第に全米に普及され、1921年に全米ホースシューズ協会が設立されました。


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