セパタクロー

---Sepak takraw

●概要

 タクローとは、タイ語でボールのこと。1チーム3人ずつで、足でボールをキックするバレーボール形式のゲームです。

 バドミントンのダブルスコートと同じコートに、高さ1.55mのネットを張り、籐製のボールを使用します。

 スパイクには、サッカーのオーバーヘッドキックのような「ローリングスパイク」、足のアウトサイドで蹴る「シザースキック」、足の裏でボールを落とす「前蹴り」などがあります。ヘディングも認められています。また守備側は、ネット際で足を上げてブロックを試みます。

 マレーシアやタイでは、サッカーに次ぐ人気で、愛好者人口は5万人と推定され、約500年の歴史があります。

●用具

 タクローボール ・・・ 9〜11筋の一重の籐製で12個の穴がある。


●競技方法

 ・ 1チーム3人。バック、レフトインサイド、ライトインサイドに位置する。

 ・ サービスのとき、レフトインサイドとライトインサイドは、各自のコーターサークル、バックはサービスサークルにいなければ
  ならない。バックがボールをキックするまでコーターサークルから出てはいけない。

 ・ レシーブ側は、自陣コート内のどこにいてもよい。

 ・ インサイドが手でバックにボールを投げたら、バックがキックしなければならない。

 ・ サービス後は、各自のコート内を自由に動き回ることができる。

 ・ 3回で相手コートに返球する。

 ・ サービス権を持つ方が、相手側の失敗によって1点を得る。

 ・ 1セット15点、3セットマッチ(2セット先取)

 ・ 両チームが13点になったとき、さらに5点を先取した方が勝ち。

●歴史

 セパ・タクローの母国はマレーシア。9世紀には、その起源となる遊びが行われ、15世紀にはマラッカ王室で人気があったらしいといわれています。

 1945年から「ジャリング」というネットを使うようになり、「セパ・ラガ・ジャリング」となりました。現在のルールに統一されたのは1965年で、名称もマレー語のセパ(ける)と タイ語のタクロー(ける)の合成語になりました。

 そのゲームが、1930年頃にヨーロッパに紹介され、次第に工夫が加えられ、現在のスタイルが完成しました。


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