テニスバット

--- Tennis bat

●概要

 テニスバットはベーコンを切る西洋まな板(角の丸い盆状の板に柄がついている型) で、テニスボールを打ち合って遊んだのが始まりです。キッチン用具を利用した遊びから、スポーツに発展した点に興味深いものがあります。

 テニスバットも始めの頃は、「コートにこだわらず、気軽にテニスを」という発想で楽しまれていました。その後1970年には、ドイツスポーツ連盟の公認スポーツとなり、専用の用具を使うようになりました。

 木製のバットで硬式のテニスボールを打ち合うため、テニスコートよりずっと狭いスペースで行うことができます。また、テニスラケットの3分の1ぐらいの大きさなので、初心者でも容易に楽しめます。“ビーチバット”ともいいます。

●用具

 1)テニスバット
  木製。全長33p、打球面の長さ22p、幅21p、重さ350g。西洋のまな板は、取っ手がついているので、
 そのまま利用できる。合板で自作もできる。

 2)ボール
  硬式テニスのボール、またはスポンジボール。

●競技方法

・ シングルス、またはダブルスで行う。

・ イースタングリップで握り、ラケットの両面を使う。安全のため、ヒモを手首に巻く。

・ 1ゲームは4点先取。3対3のときは、それからさらに2点連取したチームが1ゲーム勝ち。

・ 1セットは6ゲーム先取で、5対5のときは、2ゲーム先取した方が1セット勝ち。

・ 3セットマッチ(2セット先取)か、5セットマッチ(3セット先取)で行う。

・ サービスは1回だけで、アンダーハンド・サービスで行う。

・ サーバーは、右コート・左コート交互に立ち、対角のサービスコート内に入れる。

・ ネットに触れて、相手側サービスコートに入った場合は、再びサービスを行う。


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