本県では、昨年、第55回国民体育大会「2000年とやま国体」が開催されましたが、県民総参加のもと、県史に残るすばらしい祭典になりました。とりわけ、本県選手団は県民の熱い期待に応えてめざましいい活躍をし、念願の天皇杯、皇后杯を獲得することができました。
この大会を契機として、各種スポーツ施設の整備が進むとともに、多くの優秀な指導者や選手が育成されるなど、スポーツ環境が大変充実し、県民のスポーツに対する関心もこれまでにない高まりをみせています。
今後は、こうした2000年とやま国体の貴重な成果を活かし、生涯を通じたスポーツの振興や競技力の維持向上にさらに積極的に取り組んでいくことが重要です。
このため、県では、このたび、21世紀初頭の本県スポーツの振興指針となる「富山県新世紀スポーツプラン」を策定しました。
プランでは、富山県民新世紀計画の挑戦目標の一つである「健康とスポーツのはつらつ県」をめざし、「環境づくり」「人づくり」「プログラムづくり」の三つの基本施策のもと、総合型地域スポーツクラブの全県展開などの重点施策を進めることとしています。
今後、このプランに基づき、市町村や教育機関をはじめ、関係団体、企業などと連携・協力し、県民だれもが生涯にわたってスポーツに親しむことができる「生涯スポーツ社会」の実現に全力を尽くしたいと考えています。関係の皆様方のご理解、ご協力を心からお願い申しあげます。
また、県民の皆さんには、一人ひとりが積極的にスポーツに参加し、健康で活力にあふれ、いきいきと輝くスポーツライフを送られるよう期待しています。
終わりに、このプランの策定にご尽力いただきました富山県スポーツ振興審議会委員の皆様をはじめ、関係の皆様方に心から感謝申しあげます。
平成13年4月
富山県知事 中沖 豊
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