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世間では、今「メタボリックシンドローム」という言葉が流行しています。一体、どのような意味なのでしょうか? メタボリックシンドロームとは、内臓に脂肪が蓄積することによって、さまざまな病気が引き起こされやすい状態をいいます。このメタボリックシンドローム解消の為には、生活習慣、食生活の見直し、適度な運動などが挙げられます。その中で代表的な運動の1つは「ジョギング」です。 走ることは血行を促進し毛細血管の隅々にまで酸素が届き、肌を綺麗にするメリットもあります。また汗と一緒に老廃物も排出されることから、デトックス※効果もあるといわれています。正しいフォームさえ身につければ、関節への負担も減り、心地良く長く走れるようになります。今号では走る時の「姿勢」について紹介します。 現在、20歳以上の日本人約過半数が猫背と言われています。その理由は多々あると思いますが、主に長時間のデスクワーク、食の欧米化、農作業の影響と考えられます。この猫背は走るときに悪影響を及ぼします。背中を丸くして走ると、着地する足より後にある体重()を、太もも()で支えてしまいます。そうすると、その筋肉が付着している膝に負担がかかってしまうのがを見るとわかります。そのようにならないために、まず胸を張ります。すると背筋が自然と伸び、膝にかかる負担が軽減されます。決して背中を丸めないように気を付けましょう。(参照) 次に正しい姿勢を保つために必要になってくるのが、骨盤の向きです。とを比べると違いがわかります。姿勢が猫背で悪いとのように、骨盤が後傾に向きます。一方、胸を張り背筋を伸ばすとのようになります。骨盤がのように前傾になると、自然に背筋に力が入り、頭の先から足の先まで1本の軸が入った状態()になります。すると、体の位置がスムーズに前に運ぶことができ、走ることが楽になってきます。 ジョギングは、道具なしで、いつでもどこでも手軽に取り組めるスポーツです。さらに、ウォーキングよりも短時間でカロリーを消費することができます。およそ60kgの人が30分運動すると、消費カロリーはウォーキング(75m/分)99kcalに対してランニング(160m/分)は294kcalです。 今回は楽しく走れる方法を紹介しました。これを機会に走ることに対しての意識を変えてみてはいかがでしょうか?初めは普段の日常生活から、姿勢の意識を変えて、美しいプロポーションを手に入れてみるのもいいですね。 尚、近々、当プール周辺で、ジョギング教室を開催する予定にしています。ご期待下さい。 ※デトックス:体内に溜まった毒素を排出させるという健康法
(富山県高岡総合プール指導員 大島正靖)
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