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今回はストリームラインを実践してみたいと思います。 ストリームラインとは水の抵抗が少ない水中姿勢ですが、体が手の指先から足の先までまっすぐの状態です。その姿勢をとるには、手のひらを重ねて両腕で耳を挟み、やや前方を見ます。そして、腰の反りを少なく足をそろえて、体全体がまっすぐ細くなるようにします。前回のトレーニングでやったように、仰向けで寝た時に腰が床につくように腹筋に力を入れ骨盤を後傾させると腰の部分がまっすぐになります。また、腕と頭に隙間ができないようにすることも大事ですので気をつけてください。特に、スタート入水後やターン後は速度が速いので、この基本姿勢を身に付けて抵抗を軽減できるように練習しましょう。それでは、水中写真でいい姿勢と悪い姿勢を比較してみましょう。 は、いいストリームラインの横からの写真です。腹筋に力が入っていないとのようにお腹が落ち、腰が反った状態になります。また、頭を上げ過ぎると足が沈んでしまいます()。抵抗は流体の断面積に比例して大きくなります。正面から見たまっすぐのフォーム()の面積を1として、それに対して反ったものと足が落ちたものでの抵抗がどれくらい増加するか見てみましょう。反ったフォーム()は約1.5倍、足が落ちたフォーム()は約2.1倍の面積(=抵抗)になります。また、追加になりますが、肘が曲って腕が開いたフォーム()になると約2.3倍になります。 水中のフォームはなかなか自分で確認することができませんので、他の人にチェックしてもらったり、壁に背中をつけてまっすぐな状態を体に覚えさせながら、フォームが自然とできるように練習してみましょう。けのびで進む距離でストリームラインが良くなっているかを確認するのもひとつの手だと思います。 ストリームラインは水泳の基本中の基本ですので、しっかりと練習して身に付けましょう!
(富山県高岡総合プール 坂田芳寛)
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