外反母趾は、足の親指がつけ根から外側を向いた変形で女子の選手によく見られます。特にひどい変形でない限り日常で問題になることはないと思いますが、運動部で激しい練習を繰り返したり、変形した部分にストレスがかかりすぎるような状況が加わると痛みが出てくることがあります。 また、外反母趾はしばしば他の変形も合併しています。それは、扁平足と踵の骨が内側に傾く回内足という変形です。(図1参照)
元来、外反母趾は体の軟らかい選手に生じることが多く、軟らかすぎるゆえに変形をおこしやすく、いくつかの変形を合併することになります。したがって、足の様々な部位に痛みが出現することになります。
外反母趾では親指の付け根の内側が盛り上がってきて、シューズにすれて痛みをおこします。
扁平足は、本来あるべき足の縦軸アーチと横軸アーチが消失しているため、足の裏などの痛みをおこします。
また、回内足ではうちくるぶしの下の部分の骨が隆起しここに痛みを生じます。
これらの痛みが生じる付加的要因としては、ランニングフォームが悪かったり、シューズが変形したり、シューズの内側が減ってしまうというようなことが挙げられます。
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