第2話
健康機器



健康機器は通販にとって必須のアイテムであります.ブームになった健康機器も決して少なくありません.「のび太が九州まで走った!!」作品では,ルームマラソン(ルームランナー)が取り上げられています.

ルームマラソンの機器の前で,のび太のパパ「走るのが体にいいっていうからね.少し鍛えようと思って」,のび太のママ「私このごろ太り気味だから」,のび太「ぼくもさ.なんかスポーツやらなきゃと思ってた」とはしゃぐ家族を見て,ドラえもん「珍しいものには,夢中になるのがこの一家の特徴なんだ」とつぶやぎながら,「三日ぐらいであきて,ほったらかしにするのも,うちの家族の特徴なんだよな」と冷静に分析しています.

のび太の「はりあいがないんだもん.一カ所で足踏みなんて,あきるよ」といった感想を聞いて,ドラえもんは秘密道具「未来のルームマラソン」を四次元ポケットから取り出しています.この秘密道具は「十歩足踏みすると・・・.十歩本当に進んだように景色が変わっていく」といった優れものであります.さらに,未来のこの機器は「ドアなんか開けなくても突き抜けて通れるし,車道でもどこでもお構いなし,絶対にはねられない」ものであります.しかしながら,それでもしばらくするとのび太はあきてしまう.

ドラえもんはその機器を最初のスピードの十倍にセットし,さらにその後百倍にセットし直しています.すると,その日の夕方には九州まで走り通すことができました.のび太「くたくただけど気持ちいい疲れだ.そして,走ることに自信が持てたよ」とドラえもんに感謝しています.

次の日,体育のマラソンの授業で,前日のその場足踏みで競走に参加し,体育教師から,「こら,野比!まじめに走れっ!」と怒鳴られるのび太であった.

 

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